昔から、「ネット上の情報を、ウソか本当かを確認せずそのまま信じないように」とはよく言われたものです。しかしネットリテラシーが低いと、間違った情報をそのまま信じてSNSで拡散してしまったり、全く違った理解をして批判的な意見を拡散してしまったりすることがあります。ノリで発言した個人的な意見が予想外の反響を呼び、炎上してしまうようなことも。

情報を簡単に発信・転用できるツールが増え、スマホ利用者が増えている裏で、そのような事象も増えてきているのではないかと思います。

逆に情報を収集する人間にとっては、そこらに散らばっている情報が「本当なのかどうか」「誰のフィルターを通して発信された情報なのか」を確認し、慎重に判断しないといけない時代なのです。

ネットリテラシーを高めていく施策は別途考えるとして、このような「個人フィルターをかけていとも簡単に情報を拡散できる」時代、サイトを設計する側の視点としては今後、「正確な情報を発信し、正確さを維持するにはどうするのか(コンテンツの価値をどう維持するか)」という視点が非常に大事になると考えています。

この「情報の価値」を維持することは、情報を取り扱うサイト自体の価値の維持にもなりますし、今後の日本社会の成長にも繋がると思います。よって、ネットを利用するメリットの最大化にも繋がります。そして私のような業界の人間にとっても「誰かの役に立つサイトを作れる=今後もWEB業界で頑張っていく!」モチベーションにもなります。
※今でもネットの悪い部分ばかりが見えてくると「ネットなんて、スマホなんてなくなれー!」と思う…

そのためにも今後、今まで情報発信者側が努力してきた「間違った情報を与えない工夫」だけではなく、「その情報の正確さをどうやって維持するか(コンテンツの価値をどう維持するか)」に対する工夫が必要になってくるのではないでしょうか。同時に、「誰がどこまで責任を持つか」ということも、一緒に考えなければいけないタイミングなのかもしれません。

そういった意味でサイトを設計する側としては、発信する情報にはどのような価値があるのか。誰にどう使われるべき情報なのかをじっくり分析し、定義付けすることが大切です。そしてSNSとただ単純に連携するのではなく、連携する意味と効果を考えて媒体を選んだり、媒体によって発信の仕方を変えたり、事前に対策を講じたりするのは当然のことながら、コメントや転用の際は何かしらクリアすべき条件を設ける、「誰でも良い第三者」ではなく「関係性のある第三者」だけがコメントできるシステム的工夫など。そういったものが必要になってくると考えます。

情報は、きちんとした相手にきちんと広がれば、本当に役に立つものに化けるのです。とっても小さな想いが世界を変えたり、ちょっとした知識が大企業を助けたり。そんなネットの最大の魅力である「イチ個人でも世界へ発信できる」「出会うことの無かった人と出会える」などの魅力はそのままに、デメリットの部分を小さくしていく工夫がこれからは必要ですね。

関連記事)
)) 情報をアテもなく取り込み”すぎる”こと
)) 押し寄せるソーシャル化の中で思うこと