デザインの役目とは

「デザイン」とは、そのデザインを見たユーザーの『心理変容』と『態度変容』を促す非常に効果的な手法の一つです。

デザインは「パッケージデザイン」や「WEBデザイン」「バナーデザイン」などの「点」で捉えられがちですが、あくまで 「 面」であることの認識が必要です。

「パッケージデザイン」は目に触れてから、手に取り、購入し、パッケージを破いて使用するまで。「WEBデザイン」は、ランディングしてから離脱するまで。もしサービスを購入した場合は、そのサービス購入期間中、その『デザインがユーザーに影響を及ぼすことが可能』です。

その長いシナリオの中でどう接触し、何を伝え、感じさせるか。そして行動を起こさせるため・心理変容を促すために、ユーザーの感覚に直接触れることができるデザインはとても有効なのです。

デザインとは心理変容と態度変容を促すための手法である

実はかなり多くのデザイナーもしくはディレクターは、デザインのゴールを定義できないようです。もしかすると明確なKPIの設定はできないと考えているのかもしれません。

デザイナーのKPIとはつまり、そのデザインを見て、

「こちらが意図する心理に変容したかどうか」
「こちらが狙った行動をユーザーが取ったかどうか」

に尽きるのです。例えば

  • 興味を持たせてクリックをさせる
  • 良い印象を与えて記憶に残す
  • 理解させ欲しいと思わせる
  • カッコいいと思わせシェアさせる

これらの数値がKPIとなるため、デザインの効果を測定するためには、これらの数値データを可能な限り取得できるようにしておく必要があります。

デザインの範疇と手法について

上記を読んだデザイナーの方は皆さん言うのではないでしょうか。

「デザインが”面”とするなら、デザイン以外の影響が大きい」「KPIを測定されても純粋なデザインのパワーを測ることはできない」と。

私も元々デザイナーだったので、言っていることはよくわかります。

しかしデザインが『面』である限り、デザイナーは「パッと見の印象」の部分だけを担っているわけではないというのが現代の事実です。

どのような心理状態で、どこから流入きたユーザーなのか。どのように行動してもらうのか。どのような印象を持ち帰ってもらうのか。それら全てを、プロデューサーやディレクターとともに、デザイン面から補完することが「デザイナーの仕事」です。

また、昔はイラストレーターやフォトショップを触る人が「デザイナー」でしたが、今は違います。ありとあらゆる手法の中から、「一番効果的な手法」を選択することも、デザイナーの重要な仕事です。

動画の方が伝わるならば動画を選択する。キャッチコピーやイメージ写真で決めるなら、そちらに予算をかける。その他の部分はテンプレート化や、AIによる自動作成等、業務の自動化でコスト削減などにも寄与することができます。

「デザインの力」は一昔前とは違い、ありとあらゆる分野へ大きな影響を与えることができます。それは、デザインにおいてKPI、しいてはKGIを達成をサポートするものを提供できるからです。

デザインに主観を持ち込まない

「カッコいい」「かわいい」「イケてる」「美しい」などの形容詞は、人それぞれの主観です。人は自分の主観を「多数派」と思いがちですが、そうではない可能性の方がよっぽど高いのです。

デザイナー本人ですら「自分のデザインをすれば世の中の人も喜ぶ」と、この「主観」について理解していない場合もありますが、もちろんそれ以上に、クライアントが理解していないことも多くあります。

クライアントの担当者が「こういうデザインがいいです」というものは、KPI達成の観点において、間違いの可能性もあります。

この点はいかにしてクライアントと客観的に話を進め、根拠を示し、理解していただけるかが重要となります。前例や実例を持参したり、仮説を以て PDCA を回すしか立証はできません。

仮説で話を進める場合は、ターゲットプロファイルやカスタマージャーニーがコミュニケーションの前提となります。いかにこの部分がしっかりと設計されており、理解していただき、コンセンサスが取れているかが、その後のデザイン最適化スピードに大きな差を生みます。

デザイナーはその点も踏まえ、ターゲットやカスタマージャーニーへの理解が重要です。

クライアントにはKPI を説明・共有し、 KPI達成と本目的との関連性をしっかりと説明しデザインの力を理解してもらうことで、次からは丸っと任せてもらうことができ、より効果が上がっていく。そこまでをトータルで考えることができれば、一段も二段も上のデザイナーになれるのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です